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アケミとはそれぞれの友達の紹介で合コンで普通に知り合った。アケミは感じがいい子で僕は一発で好きになったのだが、それは今から考えると不特定多数を相手にするライブチャットで鍛えられた話芸だったのかもしれない。
それはさておき、その合コンをきっかけとして僕たちは付き合い始めた。アケミは彼女としては何の問題もなかった。デートも楽しんだしセックスもした。世間一般で言う恋人関係だったと言っていい。
そんなある時にアケミの友達から彼女の過去を聞かされたのだ。以前にチャットガールをやっていて、いろんな男たちと関係があったみたいよ、とのことだった。
だが、その時は僕は何も思わなかった。だいたい、カレシ目当てに合コンに来るような女性である。性風俗をやっていたと言うのならともかく、ライブチャットで男と喋って小遣いを稼ぐくらいはマイナスにも何にもならないと思えた。もっとも、その時の僕のライブチャットの認識はその程度のものだったのだが。
僕の気持ちが揺らいだのは、アケミのオナニー動画を見た時だ。アケミの友達から得た情報に沿って、何の気なしに検索をしていたところ、ものの見事にチャットガール時代のアケミがヒットした上に、あまつさえ、動画共有サイトに無断転載されていたアケミの無修正オナニー動画まで見つけてしまったのである。まるで、僕が検索することを予想していたかのようにスムーズな過去バレだった。
今は僕だけのものと思っていたアケミのマンコが全世界に公開されていることに僕はショックを受けた。たいていのことには動じないつもりだったが、こればかりは無理だった。
こうして僕たちは別れた。アケミもバレたら仕方がないと言った感じで不快感を示した僕からあっさりと去っていった。僕は心が狭い人間なのだろうか、とちょっと後悔もした。
そして今、僕はアケミの過去を教えてくれた彼女の友達と付き合っている。アケミと別れて落ち込んでいる僕に寄り添ってくれたのが彼女だったのだ。元はと言えば、アケミと知り合った合コンで熱心に僕に迫ってきたのは彼女の方だった。結局、僕はアケミを選んだのだが、最初から彼女の好意に応えるべきだったのだ。僕がそう告げると、彼女の口角が上がったような気がした。
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